学習障害や問題行動に、5歳までの逆境的小児体験(身体的、性的、精神的虐待、ネグレクト、薬物乱用,精神的な病気、家庭内の暴力、家族の投獄など)が強く関連していることがわかりました∑( ̄□ ̄;)
これは、2016年1月14日、米国小児科学会にて発表されたものです。
この研究では幼稚園終了時児童の学業評価データを1000人以上含んでおり、過去に1回以上、逆境的小児体験の報告があった児童は、
言語、識字能力、数学的能力が平均以下というだけでなく、攻撃性や社会的問題を示し、クラスにおいて苦労する割合が顕著に高かったとのこと。
さらに研究によれば、これらの逆境的小児体験が多い児童ほど、学業や問題行動の割合が増加しました。
研究者たちは、貧しい学業成績が大人になってからの健康不安と幸せと関連していると述べた上で、
小児科医や教育者のような幼児の専門家が、リスクのある児童やその家族を支援していけるような政策を
見つけていく必要があると述べました。
保育所内に限らずですが、ちょっと大きめなショッピングセンターなどにいくと、強い罵声を浴びせている親をみかけることがあります(-_-;)
保育士資格があれば、プロの教育者ではありますが、こういった外でおきているケースに関しては、大体は見てみぬふりをしてしまいます。
子どもの立場を考えれば、声掛けをしたいとは心の中で思っても、逆にそれで苦しめる結果になるかもしれないし、
その親が置かれている立場や環境がわからない中で、適当な助言はできません。
身体的虐待はすぐに通報しますが、罵声を浴びせるなどのような心理的虐待は通報しにくいです・・・(;´ー`)
もしかしたら、ショッピングセンターのような大衆がいる社会の中で、他の目を気にせずに子どもに罵声を浴びせられるような親というのは
学習障害がある親という可能性もあります。
当然、その子もそういう環境で育つわけですから、学習障害のリスクはかなり高まるのではないでしょうか。
米国小児科学会が提唱しているように、このような状況を専門家がどのようにかかわり、どのように支援していくべきなのかを
国や自治体の政策に盛り込むことが出来れば、少しは社会の目が変わるかもしれません。
とはいっても、結局、社会の目が強くなったとしても、隔離のケースが増えるだけになってしまっては意味がありません。
根本的な子育ての基本を保育園や幼稚園で親に教育していく必要があるのかもしれません。
逆境的小児体験を持つ子ども、持つ親、そういった苦しみを外に発信していき、とにかくマイナスでしかないということを
周知していきたいものです。
最新記事 by (全て見る)
- 戦いごっこをやめさせたい?実は保育士でも悩むことですよ - 2017年5月17日
- イヤイヤ@なぜ言うことを聞かない子供になるのか?鬼アプリ注意↓↓ - 2017年2月14日
- 子供(乳歯)の虫歯~2歳の歯磨き大変ですよね! - 2017年1月26日
View Comments
まみちさん、足跡ありがとうございますm(_ _)m