こんにちは、イクメンかつ自称ベテラン保育士ですm(_ _)m
言うことを聞かない子どもに手を焼いていますか?アプリで黙らせていませんか?
子どもの要求を知ることで、子育ては随分と楽になりますので、是非記事を一読お願いします☆
誰かを喜ばせたい気持ちはずっと変わらない
子供の行動の原動力は「好奇心」と「誰かを喜ばせたいという気持ち」です(*'-')
学ぶ、遊ぶ、食べる、見る・・・など、目的の先に誰かを喜ばせたいと思っていることに気が付くでしょうか。
たとえば、
1歳半くらいから2歳になると、空を見て、「くも~」と指を指します。
そこで大人は「くもだね~」と同じように指を指して返します。
このやり取りの中に、「大人に対し、あれは雲であり、自分がそれを覚えて得意になっている姿」があります♪
こんな当たり前にやっていたやりとりが、子供が成長してくると、大人が忘れて来てしまうのです。
子供は何歳になっても親を喜ばせようと、自分で決めて行動しています。
そこに親の共感がなくなれば、子供も敢えて親を喜ばせる必要がなくなり、
ましてや頑張ったのに怒られるなんてことがあれば、頑張る必要もなくなります。
好奇心の出せない子の特徴
このような環境で育てられた子は、まず好奇心があっても、それを表現できません。
たとえば、「汚いからやめなさい」「危ないからやめなさい」「怪我するからやめなさい」などの「○○だからやめなさい」を毎日浴びせられた子供は、何をするにしても大人の顔色を伺う子になります。
特に2歳~3歳あたりで、どうしてもこの言葉が家庭に増えます(・_・;)
2歳児というのは、未来の見通しが立たないので、大人が危ないと思っても、それを敢えてやろうとします。
これが2歳です!! 当たり前の姿です。
むしろ、大人のいつもと違う反応が楽しかったりするので、何度もやってしまいます。
この行動の裏には「こんなことができるようになった自分を見せつけて、親を喜ばせたい」があるわけです(*'-')
そこに「やめなさい」と言われたら、どういう思いになるでしょう?
子供からしてみたら「これをすれば絶対にお母さんなりお父さんなりが喜んでくれるんだ!」と自信満々なのです。
「やめなさい」と言われたらきっと、悲しいですよね・・・
鬼アプリの存在
ほとんどの親は知っていると思いますが、「言うことを聞かない子を懲らしめるアプリ」があります。
このアプリの特徴は、鬼や宇宙人などの得体のしれない者が出てきて「○○しないと、○○するぞ。家にもいくぞ」と脅してくることです。
大人が「寝ないとお化けがでるよ」と夜遊んでいる子供に対して言っていたあれを、より強化したようなイメージでしょうか。
「やめなさい」の代わりに鬼アプリを使ったらどうなるでしょう。いわゆる恐怖で支配する行為です。
恐怖が継続している限り言うことは聞くでしょうし、親からしてみればその状態は楽になったと言えるかもしれません。
しかし!
うちの保育園の3歳児の男の子がトラウマになっていました。。。(´;ω;`)
鬼アプリをしょっちゅうされているせいか、保育園にかかってきた普通の電話の音ですら怖がるようになって、恐怖でおびえる、というのが実にぴったりくるような感じです。
もちろん、親とは面談して、親の子育ての大変さを分かち合いながらも、鬼アプリの使用は止めてもらいました。
それは、普通の保育に支障をきたすからです。
個人的には正しく使えば「アリ」だと思います(ーー;) 自分は使いませんが。
要は鬼アプリで脅したあとに、ちゃんと子供が言うことを聞いたのなら、そこを認めてあげればいいんです。
寝る前に鬼アプリ見せて、子供が布団に入ったら、「布団の中は安全だよ!○○ちゃん、ちゃんと隠れられたね!」とか言えば、ちゃんと学習していきます。
恐怖に対して、ちゃんと逃げ道を作ってあげられるなら、こういうしつけも自分は否定しません。
恐怖でず~っと押さえつけるようなやり方は絶対に反対です(-_-メ)
好奇心の邪魔をしない子育て
言うことを聞かない子は、言うことを聞いていないんじゃなくて、好奇心が抑えられず、結果言うことを聞いていない状態になっているだけです☆
つまり、言うことを聞かないからといって、聞き分けの悪い子とか頭の悪い子とか、そういう風に捉えてほしくないです。
好奇心が強いんです!我慢できないんです!
こんな優れた状態を上手に伸ばしてあげたいですね(*^-^*)
子育ての基本は「思いを受け止める」ことからです(*'-')
具体例を1つ出してみましょう。
●4、5歳児。公園のブランコで遊んでいて、帰ろうと言っても「帰りたくない」と言ってきた場合
どうしますか?延々と飽きるまで我慢しますか?「帰るわよ!」と強い口調で言いますか?
失敗例はこうです。
・「10数えたら帰るわよ~」「うん」「1,2,3・・10」→まだ遊んでいる→「10数えたら帰るって言ったじゃない!」
・「次の○○で最後にしてね」「うん」→まだ遊んでいる→「次のが最後って言ったでしょ!」
・「そんなに遊びたいなら遊んでれば~、先に帰るね~」→泣きながら子供がついてくる。ママやパパの胸が痛い…
子供の気持ちはずたぼろです。。。
自分が考えるベストな声掛けはこちらです。
「○○君、ブランコ楽しそうだね。ずっと自分の番を待ってたもんね。もう少ししたら帰ろうね!お腹が空いたら言うんだよ!」
なんでもない声かけに感じるかもしれませんが、ちゃんと子供の気持ちを捉えています。
・ブランコをやりたいという気持ち
・ずっとやりたかったという気持ち
・親は帰りたいんだという気持ち
・帰るための目的
をしっかり伝えています。
大体1分~3分、じ~っとみていれば、自分から「帰る!」って言ってきます。
自分の気持ちを受け止めてもらって、非常に満足している状態です(*´Д`*)
そんな感じで子供が来た時には、うんとほめて、「じゃあ、夕飯は○○にしようかしら!」「やった~」みたいな感じで帰れるとベストですね☆
大事なのは、次にどうしたいのかを子供に決めてもらうことです。
例えば、「ご飯があるから、帰ろうよ」という提案型の声掛けでは不十分なんです。
好奇心 > ご飯 のことが多いからですね。
子供が何かを継続しようとしている時は、好奇心が継続している時です。
この時に、無理に好奇心を遮断しようとしても、反抗するだけです。
好奇心を次の目標に切り替えてあげるのが、上手な子育てだと思います。
この対応は、小学生になってもまったく変わりません。
先に言いましたが、まずはその子供の気持ちを受け止めることが大事です。
保育士がよく使うのは「そうだよね~」です笑
まとめ
子供は0歳の頃からちゃんと自分が何をしたいのかを、何らかの合図で教えてくれます。
まだしゃべれないときは、目でじ~っとみてますし、しゃべれるようになれば「これ!」と伝えてくれます。
それをずっと受け止めていき、大人から見れば失敗するだろうなとわかっていても、それを子供に決めさせることが大事です。
自分で決めたことは、たとえ失敗しても納得いくものです。
大人がよく使う「ほら、○○って言ったじゃない!」の声掛けは泣きっ面に蜂です。
失敗したら、次どうしたいのかを聞いてみるだけで、自分でまた次の見通しを決めていくものです。
最後に有名な先生のセリフを書きます('∇')
大切にされた子どもは、やがて人を大切にする大人になる
tasukuism
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