「戦いごっこはどうやったらやめてくれるんだ!?」
「うちの子、発達障害だったらどうしよう…。」
幼稚園や保育園では必ずといっていいほど、1年のうちのどこかで話題になる話です。特に三歳前後の男の子で悩まれる方が多いかと思います。この記事では戦いごっこからうまく次のステップに踏ませていく方法を紹介します。
保育園や幼稚園でも悩む戦いごっこ
2歳児クラスの様子です。
「テレビの影響で、自由遊びの時間に友達同士で戦いごっこ(パンチやキック)が始まります。子供たちなりにヒーローになりきってあそんでいるのですが、ケガにつながるのですぐに止めています。しかし、またすぐに始まります。戦いごっこからあそびにつながるヒントを教えてください。ヽ(;・―・)ノ」
正直に言うと、「これをすれば解決できるよ!」というような特効薬のようなあそびは思いつきません。あまりにも毎年、三歳ごろの子どもたち(特に男の子)の姿として出てくるので、戦いごっこを問題行動としてとらえるのではなく、この年齢の発達の特徴なのだと思えば見方が変わってきます。
二歳~三歳の発達の特徴からみる戦いごっこ
三歳ごろの子供たちは、強い・弱い、勝つ・負ける、大きい、小さいなどの二分的評価に揺れながら、集団の中で一所懸命自分を主張しています。そんな子供たちにとって、悪者をやっつける戦いのヒーローはあこがれの存在です。(*^-^*)
また、「家でテレビを見せていないのに、なぜ保育園で戦いごっこをするのか…」という悩みを話されるお母さんがいました。テレビのヒーローにあこがれているのではなく、友達と一緒にあそびたい!友達と楽しさを共感したい!という思いが、戦いごっこの中にあるということを深く感じました。
大人から見ると、戦いごっこは怪我につながる危険もあるし、なんとか解決したい問題ですが、子供にとっては友達とつながりたいという要求とぴったり合う、手っ取り早いあそびなのです。(*゜―゜)
戦いごっこから仲間意識をはぐくむ活動へ
危険であること、友達に乱暴をしてはいけないということをきちんと伝えながら、戦って勝つか負けるかということより、子供自身がルールを工夫したり、友達と協力したりしてあそぶことが楽しいということを、いろいろなあそびや生活経験を積み重ねて学んでいくことが大切です。
戦いごっこがクラスに広がってくると、そのことにピリピリして、あそびや生活がいつも中断してしまうということもあります。ちょっと視点を変えて、子供たちがなかまとつながりたいという思いを強くもっているととらえて、挑戦してみたいと思えるあそびや、なかまの中で自分を発揮できる当番活動など、生活の見直しをすることで、次第に戦いごっこから離れていくようになります。
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アンパンマンは、よい話でないと思う。
アンパンは、糖質量多いし。あは。
といろさん、コメントありがとうございます☆
こういうユニークなコメント、どしどし受け付けております笑!
ヒーロー物も悪者は倒していい、と完全に公言してますもんね、、、是非参考にします
>浮雲保育士さん
コメントありがとうございます! 子どもの「絶対悪」に対する心情はわかりやすく、例えばお母さんが子供の前でゴキブリを見て「キャー!殺して!」といえば、子供の中にゴキブリ=絶対悪の構図が刷り込まれます。子どもはいつだって正義の味方ですからね(^_^;) 子供たちにとっての絶対悪は最初は存在しないはずなのですが、大人が悪の存在を刷り込むから、悪を倒したくなるわけで、悪がいなければそんなことはおきません。戦いごっこの仲裁はその子どもたちにとっての「悪」がなんなのかを把握できれば、その悪は悪ではないことを伝えることで、意外と簡単に回避できることが多いですよ☆ ムシキングで正義=カブトムシ、悪=クワガタとなっているのはかわいそうな刷り込みですよね(-_-;)
男の子は「戦いごっこ」が好きですからねー。アンパンマンも決め技が「アンパン~チ!」なのも難点。アンパンマンらしさを現すにはこれが代表という^^;「ハヒフヘホ~」はバイキンマンのセリフだし。